クレオパトラ単独ライブ〜群青色綺譚〜

出演者:クレオパトラ、来八・小林、ミルククラウンセブンbyセブン・玉城、はたらきバチ岡本、しりあがり山本、DJ大橋、バウンサー、モダンボーイモダンガール・くすのき



  • 前説:バウンサー

前も何かの前説で見たけど、うまいなぁと。落ち着きがありますな、見た目とのギャップがまたイイ。

  • オープニングコント:殺人Ⅰ

舞台上は薄暗く桑原さんがストーキングしていた女の子の彼氏を思わず刺してしまう、というもの。殺された役ははたらきバチ岡本さんで心の声は長谷川さん。自分でやらないところを見ると、臨機応変にボケたいんだろうなぁ〜。実は死んでなくて、正当防衛で桑原さんを刺し返し暗転。初っぱなのダークさにゾクゾク!

  • オープニングVTR

一切本人は登場しないもののタイトルの「群青色綺譚」を表現したであろうV。時計の巻き戻る様子や青空を流れていく雲、観覧車など幻想的で美しくまさに綺譚という名前に相応しいオープニング。

  • 1/16:医者

ネタをカウントダウンしていくのとかも、らしいなぁ〜。医者役の長谷川さん、患者役の桑原さん。ベタに医者が風邪ひいてる設定。「病院のみんな、風邪で寝込んでるんです」オチ。

  • 2/16:DMプレイ

SMクラブ、ローズにハマり通いつめる会社員役桑原さん。それを「まったく、あんたはダメな男だね!」と貶すSM嬢ジュンコ役の長谷川さん。貶す言葉がなかなか面白かった。「熱海に謝んな!」ツボ!桑原さんのMっぷりがハンパない(笑)お疲れさまです。あと一言だけ言わせて、長谷川さんの足細っ!

昔のバンド仲間と再会する桑原さん。自分は夢を捨てて営業マンになったが、なかなかうまくいかない。昔のバンド仲間は夢を追い続けデビューが決まった。自分ももう一度仲間に入れて欲しい一心で、ティッシュの神と呼ばれたティッシュ配りをしていたあの頃のように金髪で包丁を持ってあの時のスタジオへ行くも…。絶対絶対いっさいがっさい、ただ言いたいだけ(笑)

長谷川さんがでずっぱりで、ナレーションが流れる。桑原さんが主人公長谷川さんの周りの人物として七変化。テンパってたのはわざとかリアルか?そんなのも面白みの一つ。「肺がやられている」っていうフレーズが沢山出てきて、なんかこういうタイプのネタ久々に見たなーって感じ。最近は他の芸人でもこういうネタ見ないなぁ。

  • 5/16:栗林

嵐の日に泥棒に入った容疑を事情聴取されている桑原さん。警部役の来八・小林さんと、刑事役の長谷川さん。ギャル男な長谷川さんのキャラがなかなかイケてて笑える。「パラパラ界の先輩、伝兵さんに借りたスーツなんで」「カレーのルーだけ食いてぇ」ちなみにこの容疑の設定は神保町花月公演「台風クラゲ」、長谷川さんのキャラ設定は同じく神保町花月公演「ラストニュース」のもの。小林&長谷川ペアもラストニュースからかと。小林さんのキャラは少し違ったような気がするけど。長谷川さんは更に磨きがかかってた。

  • 6/16:1分間で分かる あるある漫画劇場〜熱血教師編〜

タイトル通り、よくある漫画の熱血教師役を桑原さんが演じるもの。短いながら分かりやすい。ブリッジが全くない分、こういうのが息抜きって感じで良かったのかも。「ダイナマイトだぜ!」が口癖のダイナマイトティーチャー桑原、最高にウザい!

引越しパーティーをしたばかりの長谷川さんの新居へやってくる桑原さん。不思議なことが起こるんだ、と長谷川さん。どうやらその物件はいわくつきの模様。ガリガリのランナーが給水所を探し部屋を走り回り(このガリガリのランナーはリキさん。笑)ラップ音が聞こえたり霊が見えたりポルターガイストが起こったり・・・。聞こえた?見えた?と聞いてくる長谷川さん。最後の一言、「血だらけの俺、見た?」暗転し、女の子の声で噂話。「そこの住人、本当は死んでたんだって!」「・・・私の部屋の上・・・聞こえるの・・・給水所を探して走り回る音・・・」薄暗い部屋で走り回るガリガリのランナー。オチもひんやりする感じだったんですが、最初のうち長谷川さんがはしゃぐ所を除いて、普通に怖かったです!途中の壁を叩く音とかは会場からも少し悲鳴が。

  • 8/16:超能力

図書館に二人。「超能力が使えるようになったんだ」と長谷川さん。じゃぁ試しにあそこの女の子のスカートをめくってみせろよ!と、桑原さん。・・・えいっ!女の子(DJ大橋さん)のスカートはめくれず、その隣に居たセブンbyセブン・玉城さんのズボンが落ちてしまう。

  • 9/16:サークル

飲み会サークルならぬ編み会サークルの主催者、ニットひろし先輩役の長谷川さん。「魚編み(●民)に行って、その後は二次会でなべ行こう!二次会で夜なべで手袋編もう!」

  • 10/16:1分間で分かる あるある漫画劇場〜ロボット編〜

6/16と同じタイプのショートコント。ロボット編ということでそれらしい名前がたくさん。マンダム、チェック柄のチャー、視力零、伊集院アスカインドカリー、などなど。「逃れちゃだめだ!逃れちゃだめだ!」っていうセリフのときにすごく沸いてたんだけど、何かのセリフなのかしら?

  • 11/16:危機一髪

大きなダンボール箱が2つ。言葉を一切発せず、1つを選び箱の上に座り、ダンボールは潰れ、舞台からはける桑原さん。その後、潰れていない方のダンボールから長谷川さんが出てきて「・・・あっぶね〜」

  • 12/16:生

2つの椅子。背を向けて座る二人。「ナマー!」「何だか生ビール思い出しちゃいました。でも、生きてるっていいですね」「ナマー!」「ここは、いいところですね〜」ずっとここにいる様子。しかしあと2、3ヶ月のよう。外からは戦場のような音が。正直、観た直後は全く意味が分からなかったのです。よく考えた結果、自分の中で二人は刑務所に入っているのか?と思ったのですよ。しかし真相は“シェルター”に入っている、という設定だったようで。そんな難しいこと知らないやい!

  • 13/16:森のクマさん

ある〜日♪森のなか♪クマさんに♪であ〜った♪クマさんこと長谷川さんと桑さんこと桑原さんに女の子(DJ大橋さん)が出会うコント。暗転中に長谷川さんが「桑さんに♪であ〜った♪」とか歌って、ショートコントみたいな感じでした。クマさんの場合と桑さんの場合同じ内容で2パターンやるんだけど、どうしても桑さんが気持ち悪いっていう(笑)「桑さんが♪すべ〜った♪」

  • 14/16:光と闇

「弟子にしてください!」その先生とは下着泥棒のプロ。弟子は取らない、そう言う先生は下着を見ただけで持ち主がどんな女の人なのか分かるという。その先生の「黒い下着だけはやめておけ」という言葉に逆らい、黒い下着に手を出した弟子志望の桑原さんは、黒いパンツを頭に被り暗黒に力に支配されてしまう。先生は暗黒の力を追い払うも「これからは若人、いや、ワコールの時代だ・・・」「真っ赤な夕焼けが・・・パンティみたい・・・」という言葉を最後に力尽きてしまう。・・・なんだこのコント!(笑)ブルマのネタ*1を思い出した。

高校生クイズのパロディコント。コーナーかと思ったのにコント。男子校の生徒はどれだけ女子を理解しているのか?というクイズ。ミルククラウンの2人と長谷川さんが回答者の男子高校生。健人さんのキャラったらなかったわ〜。「アンサー×アンサーとは違うのか・・・」とかもういちいち面白い。ジェントルさんと長谷川さんのしりとりの下りも、それにいちいち「あと2つあった」とか言う健人さんも面白すぎた。3人を紹介するのがすげーツボ。桑原さんこういうの得意よね。ただストール桑原て!

  • 16/16:画家とオカマ

最後にこのコント。BUMP OF CHICKENの「K」の歌詞で。コント始まる前?に流れてたけど、これ気付いた人どれくらい居るのかしら?いや、本当は黒猫なんだけど、これがオカマ版って感じで。いじめられているオカマを助ける所では、浦島太郎のオカマ版?とも思ったけど「僕たちはよく似ている」って画家が言うところでピンときた。2人バンプ好きだしなぁ、と。あ、ちなみにオカマ役は当然の如く桑原さんです(笑)ちょいちょいティッシュ配りの神だの編み物サークルだの前のコントとリンクしてるのがなかなか。いい話っつうか、ちょっと心温まる感じのコントでした。

  • エンディングコント:殺人Ⅱ

オープニングの続き。青いライトに照られてる岡本さん。「あいつを殺してから、群青色の夢ばかり見るんだ・・・」そこへ仮面のキツネが何か耳打ちを。キツネにすがりつき、叫び照明が消えていきました。ものすごく謎を秘めていて、ゾクゾク!岡本さんの演技がうますぎてびっくりしました。

  • エンディングVTR
  • 漫才:美少女アンドロイドとの恋

ロボはせ子との恋。これは今後もやりそうなのでネタバレなしで。一番面白かったフレーズが「孫博士のところに行かなきゃ!」


終わりかと思いきや、やっぱり漫才はやってくれるんですね。これはこれで一つのお話のような構成だったので、無しでもいいっちゃいいかな、とも思ったけどやっぱりあると嬉しいですね。みんな最後の最後だけどたくさん笑ってたし。


終ってエンディングに出てきて「トライアスロンしたみたいにヘトヘト」「ガリガリの俺たちには無理があった」なんて言ってましたが、本当に転換の多いライブでした。でも見ていて疲れるということもなかったし、もたつきもなかったので、裏はよっぽど壮絶だったのだろうと思います(笑)


エンディングで電報的お祝いメールがきているということで読むことに。神保町の為、来れなかったLLR2人から。「シベリアトラのような〜」っていちいち書いてくる伊藤さん。福田さんに至っては「大好きなおソバも喉を通りません(笑)」って(笑)ピース・又吉さんは「長谷川くんは僕と共通点がいっぱいあります。なので他人とは思えません。きっとディズニーランドに行ってはしゃぐのはキャラじゃないと思われるし・・・(途中省略)ライブの最後、手を振ったりするのはキャラじゃないと思っているので、きっといつもはしないことでしょう。しかし、初単独ということで今日は満面の笑みで客席に手を振ってみたらどうでしょう?あと、いつか一緒にディズニーランドに行こうね」又吉さんらしいメールで心温かくなりました。実際後ろで見学もされていたようですね。ハイキングウォーキング・松田さんからも熱いお祝いメールが届いていたようですが、そのメールと立て続けて「やっぱりさっきのは恥ずかしいから読まないで(笑)」とツンデレな松田さんは「がんばれ〜」とだけ読まれていました。勿論、最後は長谷川さんが満面の笑みで両手をいっぱい振って終演。


なんと、幕が閉まって終ったと思いきや終演のアナウンスがもう中学生さん。人の単独なのに「賛否両論あるとは思いますが」って言ってて笑った。あとお土産で長谷川さんの描いた絵と桑原さんの書いた「コント超能力」の続編の原稿をいただきました。お土産付きとかうれしいっすね、普通に。


今回思ったのは桑原さんの演技の幅がめちゃくちゃ広がったなーと。昔ほど観に行ってないので何だかんだネタ見るの久し振りだったんですが、あの独特の演技?嫌味っぽいっていうかわざとっぽいっていうか、あれが磨きかかってるなぁって。漫才のときに入るときのコントの感じ。いい意味でウザイ!*2


個人的にはOPとEDのコント(からのVTR)は長谷川さんの世界観を見た感じがしてめちゃくちゃ良かったです!ゾクゾクしっぱなし。どんだけ魅力を秘めてんだ、と。あのコントの雰囲気とか、どうにかこうにかして神保町でやんないかなーって。(←mixiで同じような事を書いている方が居てびっくりしました!)なんとなくだけどピース・又吉さんが書いた「凛」を思い出したので、神保町で出来ないかなって。あとOPのVTRはほんとに、ほんとにあともう一回でいいんで見せて欲しい!だって、何か初っ端なのに感動して泣いたんだもの(笑)


待望の初単独!ってことで。何年待ったと思ってんだい(笑)すごく気合入れて見てしまったのですが、クレオパトラの(クールダウンの時代も含め)やりたいことが100%凝縮されたコントの数々でしたね。あんなことも、こんなことも、単独じゃなきゃ出来ないもんないなぁって何度も思いました。クールダウンリーダーのU-7を彷彿させるものが幾つかあったのも思い出に浸るポイントで(笑)とにかく色んなタイプのネタで、全然飽きなかった。ネタ数のカウントが進む度に終りが近づいて、終わるな終わるなって思ってしまいましたわ。遊園地みたい、って表現にしておきましょうか。ED出てきて拍手が鳴り止まなかったのが素直なお客さんの答えですよね。二回目は是非ブラッツくらいの箱でもっといっぱいの人に見て欲しいなぁ。多分一生あたしの記憶に残る単独ライブだと思う。


だめだ、好きだと長いしレポ書くのにも時間がかかってしまう。あれもこれも言いたい書きたいとなっちまいますね。長ったらしくてすいません。簡潔に書けるようにしたいなぁ。あと過去のもメモ残ってるのは記憶頼りにどうにか記録していきたいです(笑)

*1:もはや伝説の変態コント。

*2:もちろん褒め言葉です。